読書感想文


20080331 //
20080415 //
20080514 //
20080524 //
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20080331 //

■「博士の愛した数式」
映画化にもなったアレですね!上映中に原作読めよってハナシなんですが、今になってちょいと読んでみようかなと思い立ち読読。
あの話は最初から最後までずっと切ないですね。あの切なさは一体何なんだ。博士の病気も勿論すごく切ないんですが、淡々とした語り口調からくる雰囲気が切ないんですかね。
あの閑散とした書き方がすごく好きでした。映画の方もいずれ見たいです(未視聴)。

■「親指の恋人」
文学界の尾崎豊(笑)と勝手に崇めている石田衣良さんの小説。表紙がアジカンのジャケットの絵の人(?)らしいです。
これも切ない!っていうか、もどかしい感じ。二人の男女が心中するまでの話なんだけど、予め結末が見えているだけあって、二人の運命に逆らおうともがいてる所が、読んでいて切なかったです。あの後どうなるんだろ・・・色々。
石田衣良さんっていうとまっさきに「美丘」思い出すんだけど、あれいい話だよなー・・・(しみじみ)


20080415 //

■「桂美容室別室」
「人のセックスを笑うな」で有名の、山崎ナオコーラさんの小説。
山崎さんの書くお話は現代の曖昧な男女関係をよく捉えている、と塾の先生が言っていたので読んでみました。本当だ、なんか曖昧だ(笑)
主人公とヒロインが出会ってから、淡々と時間が経過していくんですけど特に劇的なところもなく、これが現代社会の付き合い方なんだなぁって思いました。本当に高円寺らへんにこういう人たちがいそうに思えて、何もないけれどすごくリアルだった。
ドライな恋愛事情に興味のある方は是非。サクサク読めますよ。

■「ハネムーン」
昔から大好き吉本ばななさんの小説。割と初期の頃に執筆なされたお話なんじゃないかな。人物設定がシュールだから。
それでもやはり、なんとも言えずリアルなんですよね。小説っぽくない小説、どことなく日記や私小説のような感じ。
偶然にも主人公と私の年齢が同じだったんで、感情移入して物語が読めたりして。それでも遥かにあちらの方が大人。ばななさんの書く小説は暗闇の中を模索して生きているような人たちのお話が多いので、共感できるところもあり、大いに勉強になります。

■「幻想小品集」
此方は「博士の愛した数式」よりももっと以前に読んでいたんですけど、読み返したので一応。
嶽本野ばらさんはやっぱ素敵だね!ダークで甘美な乙女心が今回も盛り沢山。性描写が今回増して細かいけれどそれすらも美しいです。本当に、好きなものを愛でながらお書きになっているんだなぁって思います。
短編集なので、空いた時間にちょこちょこ読めます。嶽本ファン必読。但しビギナーにはキツイかも。


20080514 //

■「四つの署名」
中学時代に読んだのですが、内容が理解できなかったので再度。
何故か第2章(?)から読み始めました。意外に内容掴めましたよ!
わたしも中学生の頃から少しくらいは進化したのでせうか。それでやっとクロマニョン人くらいなのだろうな。ガッツ石松とおそろいDAーわぁいヽ(∀`ヽ●)(ノ●´∀)ノ わぁい♪
・・・ってそんな話ではなくてですね。
やはり推理小説の代名詞ともなる「シャーロックホームズ・シリーズ」だけあってとても深いものでした。100年前に書かれた本だとは思えないくらい内容が新鮮。
時間軸は事件が発生してから半年くらいかかっていたんじゃなかっただろうか、と中学生の時の曖昧な記憶から予想していたんですが、ホームズ氏は1週間ほどで事件解いちゃってました。半年かかっていたのは、私がこの本を読むスピードだったのか。
出だしから衝撃的な本作ですが、わたし的には好きです。ホームズ氏の暇つぶしの仕方とか現代の妙な電波発している人たちとあんまりやることが変わっていないじゃないか。
さすが、すごい人は暇つぶしも時代を先取りしている。ワトソン君にドン引きされても構いやしないその不屈の精神こそがディテクティヴ・ソウルなのですなぁ(謎)

■「緋色の研究」
こちらがコナン・ドイルの処女作なのかな?
わたし的には四つの署名よりも緋色の研究の方が好きだったりします。被害者の動機が語られている第二部なんか切なすぎるよね。グッジョブ。
ホームズ氏の推理も華麗なんですが、緋色の研究は犯人が語る動機の方に魅せられました。宗教間の壁に阻まれながらも共存の道を探る男女の話なんだけれど、もう推理小説というよりは恋愛大作なのではないか。おどろおどろしいの大好き!重くて切ない愛情大好き!復讐心グッジョブ!復讐・相対死・記憶喪失は盲目的な恋愛の三冠王ですね!!(天野が定義するところの。その後に政略結婚、処女懐胎、駆け落ちと続く)
根気強く、全てを投げ打った人間の悲しい事件でした。いい感じに決着ついていてすがすがしい。
その他二人の刑事の意地張り合いとか、ホームズ氏の腹グロなところとか、特に一喜一憂する探偵のコロコロ変わる表情なんかが見物です。彼は素直でシュールです(言っちゃいましたごめんなさい)
内容もとても面白いので、推理小説の好き嫌いに関係なくご一読あれ。


20080524 //

■「下妻物語・完」
「下妻物語」というと、深キョンとアンナ姐さんが主演の映画で有名だと思うんですが、その続編もあるんですよv1年ほど前に読んだんですが、内容を忘れたので再読。
昔定価で買ったこの本を友達に借りパクされた嫌な思い出があったんですが、BOOKOFFにて100円でゲッツしました!嬉しい。
えっと、内容は嶽本先生のご本では珍しいジャンルの推理小説です。オールギャグっていうジャンルも珍しいんじゃないかな。
女の子の友情って複雑怪奇でいいですね。下妻物語を見るといつも思います。くっついたり離れたり、表面上だけの仲好しこよしっていう女の子の付き合い方はとても奥が深い。ラストは少しウルウルきます。
桃子は相変わらずロリータ街道爆走中だけど、この話はやたらヤンキーが多かったな。お洋服よりも単車の描写の方が細かかったりして・・・ていうか代官山の峠を攻めるって・・・(笑)
こっちも映画化すればいいのになぁー。

■「タイムスリップ釈迦如来」
女子高生タイムスリップシリーズ第4弾。今度は紀元前のインドにタイムスリップして仏陀と仏教を広めていくお話。毎度ながら鯨先生の発想は凄まじいです。
うーん、でも今回は正直、あんまり楽しめなかったかなぁ・・・・。森鴎外や明治維新なら国語や歴史で習ったから親近感が沸くんですが、仏教となるとその基礎知識がないのでよく分からんのですわ。なんだか平凡な旅行記になっちゃった感じ。
でも、現代と昔を交錯させるようなネタはさすがですね。ソクラテスの所なんか特に。
仏教学の得意な人におススメ。次は第3弾の水戸黄門を読みたいです。


20080702 //

■「スメラギの国」
大好きな朱川湊人さんの長編小説。朱川氏には珍しく、すごく長い本でした。 多分、朱川氏の著作の中では一番長いお話なんじゃないかな。
本当にもうおどろおどろしいですね。あの独特の世にも奇妙な物語的な話の雰囲気がたまりません。
猫の話なんだけれど、本当に出てくる猫がみんな怖い。そして縁起が悪い展開が盛りだくさん★
だけれど、とてもスッキリした後味の良い作品です。朱川氏のご本には珍しい!(笑)
そして、ややエロっちいのはお約束。読み終わった後、2,3時間は猫を見たくない話ですが、猫好きな方は是非ご一読。

■「怪盗クイーン、仮面舞踏会にて―ピラミッドキャップの謎 前編―」
出ました!クイーンシリーズ第4弾!!お金なかったけれど、なんとか工面して買った!
毎度クイーンは可愛いですね。間違った日本のウンチクも拍車かかってます。ジョーカー君を説き伏せるくらいになったから、日本ウンチクも段々レベルアップしてるんですね。素晴らしい。
今回も13人の探偵卿の誰かしらが事件に関わってくるんだなと思っていたら、日本刀ドイツ人、奇跡のリベンジなんですけれどー!!\(≧∇≦)/ キャァ♪
相変わらず、ヴォルフは渋くて、ややお馬鹿です(探偵卿なのに!)。今回は「魔窟王の対決」で回想しか出てこなかったルイーゼも出てきたりして、探偵卿サイドがとてもおいしい!仙太郎可愛い!
仮面舞踏会のシーンは必見です。ええ、特にヴォルフを。

■「怪盗クイーンに月の砂漠を―ピラミッドキャップの謎 後編―」
後編は意外に早く出ていたらしく、前編の1,2週間後にTSUTAYAで後編を見かけたときはビックリしました(そして即購入)。
ドイツからエジプトへ、毎度ながら怪盗クイーンシリーズはスケールがでかいですね!そしてクイーンはいつでもC調と遊び心なんですね!(笑)
登場人物は前編よりもたくさん増えているのに(そしてさらにグッジョブな彼らが出てキタ!)、ちゃんとそれぞれの話に終着がついていて、最初から最後までスッキリ読めました。
探偵卿の好感度が、「優雅なヴァガンス」以降ずっと上り調子なんだけれど、また更に上がりました。ヴォルフとルイーゼはこれからも時折出てきたてくれたら嬉しい。このハッキリした上司と部下の関係がとても素敵です。ルイーゼにうまい具合に言いくるめられて、何も言えないヴォルフが可愛い!(ポイント)
いっそ、いつか13人の探偵卿主役の話とか出てこないかなー。


20080723 //

■「人間失格」
なんだか最近近代文学を読む機会が増えています。素晴らしきBOOK OFFで100(以下略
本当はデスノート描いてる人の表紙だとか、シリアスな松ケンが表紙だとかいうのが欲しかったのだけれども、まあ中身一緒だからいっか。
それで肝心の内容なんですけれども、(内容を知っている人も多いと思うんですが、)人間不信の主人公がヒモになり精神を病み、アル中の上、麻薬常習者で・・・っていうどん底的なお話。もうまさにこの人「人間失格」だよなという、題名を裏切らないどうしようもない主人公。
50年以上前に書かれた本だと思えないほど、刺激的で(よく政府にしばかれなかったよな・・・)現代にも共通する苦悩が描かれていて、さすが天下の太宰治氏よなぁと思いました。全く文章が古風じゃない所はすごくビックリ。今まで読んだ近代文学の中では一番読みやすい文体でした。
それにしても、この主人公は美男子なんですが、美男子なら美男子らしく厭世的にならずに、女に貢がれるままに暮らしていれば良かったのにな、と思ふ。人生に悩んでいる人は是非一読して欲しい本です。世の中には自分よりさらにダメな人間がいるんだよ慰められるよ┌┤´д`├┘チョップ☆/(x_x)

■「バスカビル家の犬」
シャーロック・ホームズシリーズ。今回は怪奇な事件であり、ワトソン君が大活躍ぶりはとても素敵だった。ホームズというよりは、今回はワトスンが主役なのではないかと思いきや、やはりホームズは思慮深く色々と手を回している男なのであり、オイシイところをちゃんとかっさらっていくんですね。
最後の犯人を追い詰めていく所は大変面白かったです。ホームズの独白で事件の謎が一気に明らかになっていく所も大変すがすがしい。
昆虫オタクに頭蓋オタク、訴訟オタク等、今回のお話はオタクがたくさん出てきました。イギリスの田舎って色濃いね。
バスカビル家の黒犬伝説も奇怪だが、オタクな田舎の人たちも大変奇抜でした。


20080710 //

■「デットエンドの思い出」
よしもとばななさんの短編集。昔一回読んだ事があったんだけど、内容を忘れたので再度。
一回目に読んだときは確か中学生くらいの時で、それ故あんまりよく分からない表現や主人公の心情なんかもあったりして、正直あんまり面白くないなーとか思っていたのですが、
お も し ろ い よ ! ! (゚д゚)ノ
大人になって、共感できるところがたくさん増えた。ああ、これはこういう意味なんだなぁというような。中学生の時とは違う見方で読めました。
全てのお話が切ないです。何かしらの尊い感情が溢れっぱなしで。
お話に出てくる人たちのような、特殊な体験(友達が死んだり毒盛られたり)なんてものをしたことがないのにも関わらず、分かる分かるーってなるところがばななさんの書くお話のすごい所ですね。ばななさん本人のお墨付きの小説でもあるように、大変おもしろいお話ばかりでした。
是非一読。秋の季節に読むのが良いと思う。(なんとなく・・・ていうか表紙的に)

■「死神の精度」
同名の金城さん主演の映画を見に行ったので読読。
大抵映画化される本を読むと、「原作が面白いのに映画がつまらない」か、「映画が面白いのに原作がつまらないか」の2つに別れるのに、このお話は原作も映画も面白かった。
映画が良い方向に原作を掻い摘んで改造されていて。黒犬オプションも千葉さんのシックな感じが強調されていて素敵でした。こんなに良い感じに原作をまとめられている映画も珍しいんじゃないかな。(ちなみに私はこういう良いスタンスの、同名小説が原案の映画は「下妻物語」以来)
で、肝心の本の方なんですが、「死神と藤田」あたりで、意外にこのご本はキャラクターに重点を置いている本なのかなって思ったんですがどうなんだろう。いや、内容もとても素敵なんですけど。
死神さんも出てくる人間も個性派が多くて、内容以外のところでも楽しめます。いや、内容もとても素敵なんですけどね!!(2回目)
是非一読。(オススメは「吹雪に死神」)

■「ジキル博士とハイド氏」
なんで今更こんな本読んでんだよ!とツッコミを入れつつ。(BOOK OFFで100円だったからさ!)
いまや二重人格の代名詞となっているこのお話ですが、非常に完成度の高いお話でした。シャーロック・ホームズ同様100年前に書かれたとは思えない!内容と、あと日本語訳もすごく上手かったです。翻訳者の方にも拍手。
これ哲学系の本かと思いきや、思いっきりサスペンスなんですね。少し意外でした。ジキル博士がひたすら、己の善と悪の狭間で苦悩する話かと思っていたので(ぇ)
舞台こそ18――のイギリスだけれど、ジキル博士の心情は現代にも通用しますね。むしろ、良い環境で育ちすぎてしまって、些細な悪徳にさえ悩まされてしまう傾向にある(と私は思うんですが)現代人の心境を表しているお話なのかもしれない。


20080806 //

■「乳と卵」
直木賞のあの作品。市営図書館にあったので借りてきちゃいました。
面白いタイトルだけど、ちゃんと本筋の内容にあっていて、それではどんな内容かというと女の子の悩みとかそんなお話。ちょいとエグいのかもしれない。
とても独特な書き方で、台詞なんて本当に口語で、姉妹の会話がすごいリアルな感じがした。
なんとなく、物言いが漢文というか古文(?)っぽくて、全体の雰囲気がどことなく椎名林檎さんの作る歌のような独特の味がありました。そう感じたのは私だけだろうか。
「あなたたちの恋愛は瀕死」も面白かったです。むしろこっちの方が好きだったりして。

■「ショート・ソング」
「なんとなく途中で失速気味で、しかもちょっとエロいから、読んだ感想聞かせて」という言葉とともに友人Aから借りた文庫。題名どおり短歌のお話で、たくさん短歌が入っていますが、これジャンルは恋愛なのかな。
ちょっと、というかかなりエロかったんですけれど(笑)最後まで主人公の童貞性が引っ張りだされているところがなんとも一貫性のあるエロさだなぁと思いました。や、実際エロイのはプレイボーイの方か。
確かに途中から減速していってしまった感じがありますが、エロくて面白い本です。現代の短歌って奥が深いのネ。


20080904 //

■「まぼろしハワイ」
よしもとばななさんのハワイの短編集vやっと手に取ることができました。
ハワイって言うと丁度今の時期に会うような気がする。夏だからです(安直です)
ハワイっていうと、今まで観光地的なイメージで、日本人がやたらめったらいて「SUSHI」屋さんとか「TENPURA」屋さんとかがたくさんありそうな空想を勝手に描いていたんですけれど、でも「まぼろしハワイ」から感じるに、そこまで剥き出しの観光地という感じではなかったので、真のハワイは本当に心地の良い島なのかもしれない(長)
特に忘れられないのが「姉さんと僕」。この話の色々な人たちが動けないでいる感じが印象的でした。どうにもならない状況にいても、男の人と女の人の物事の捉え方はすごく違っていて、この話に出てくる女性陣はたくましかったです。

■「親の品格」
母が読み終わったというので、読読。
ためになる本です。私が言える立場では全くないのですが、最近の若い世代とか若い親御さんたちにもっと読んで頂きたいご本。
ためになる、といってもよく考えてみれば当たり前のことしか書いてなくて、それ故に現代のなんと言いますか、常識が抜け落ちている部分といいますか、そんな所を痛感いたしました。
子育ての指針にしたら、えらく人間のできたお子さんが育ちそうな予感☆でもこの本に書かれている全部をやろうとするのは無理だなぁ〜とも感じました。自分、絶対できないもん。電車の中で空いている席とかあったら座っちゃうもん・・・人間だもの(逃)
とにかく、少しでもこのご本に書かれていることを実践しようかと思います。別に子供いないし、近々生む予定もないけれど、親だけでなく日本人に共通する礼儀も書かれていて読んでいると中々勉強になるよ。


20081023 //

■「いっぺんさん」
朱川湊人先生のちょっと前に出た本。おお、これで一応今出てる朱川先生のご本全は部読んだかな。今回もまた不思議話が盛りだくさんで、でも毎回朱川先生の本は人間心理的な怖さもあって。しかし、結局のところ不思議な要素はサブオプションで、朱川先生の描く人間心理がおどろおどろしていて面白さの根底なのかもしれませぬ。そして毎回ちょっとだけエロいんだわ。遠まわしにやんわりとエロいんだわ。
怖いだけではなく、今回も昭和年代を感じさせる舞台が多くて和みますな。特に一番最初のいっぺんさんの話は感動的でした。本当にアイデアが毎回すごいよなぁ!毎度行き先未知の展開には驚かされてばかりです。ぜひ一読!

■「私の男」
直木賞で話題騒然となった桜庭一樹先生のご本。「乳と卵」と同受賞で、ネット上でもたくさん記事になっていましたね。やっと読めたよー。もう隣町の図書館様様だね!隣町にはせいぜい菓子パンとか買った時の消費税分しか税金納めていないんだが、懐が深いね。同じ日本人同士助け合わなきゃだよね・・・って、近所の図書館に話がそれた。
えっと、とても面白い内容でしたよ!色々なジャンルの本をたくさん書かれている作家さんだけあって、本当に完成度の高いすげいお話。ひょぇぇーみたいな変な感嘆の息を漏らしながら夢中で読みました。もう一つ。話もさることながら、登場人物の輪郭がすごくハッキリしていて、ああさすが書きなれていらっしゃるなぁ!みたいな!!これだけ色濃い人たちが出てるのに、ごく自然に読めちゃうところは内容にも描写にも魅力が溢れているからなんだろうなぁ。
そして、マニアックな感想を吐いてしまえば、淳悟がど真ん中ストライクで始終危なかった。ああいう身も蓋もないだらしなさの男って良いですねぇ。芯まで男みたいなねー。話全体から来る甘い倦怠的な空気もすごく好き。
内容にしても人物にしても表現にしても、すごく充実しているお話なので読んでいない方は是非是非ご一読!ただ、文芸誌とかネットの記事とかで書かれていたように、近親相姦の話なのでご注意。


20081014 //

■「悪魔の黙示録」
ご、ごめんなさいっっ・・・本館でダレンイラストとか晒しているにも関わらず、発売日即・買い、即・読みとかしなくてごめんなさい。
しかもまだ最新刊(死の影)は未読というね・・・もはやファンの資格ないね。
えっと、ネタばれしないように感想を・・・。
日々刻々とおじさんが弱ってますね!なんだこの人間不信的な半狂乱のおっさんは(笑)ますます萌えるじゃないか。
ちょっとおじさんのパンクやらかしてた2巻の時代も話題にあがったりして、ああもう2巻から現巻までダービッシュおじさんの膨大な成長記録ですね。ジューニーに思うがままにほだされているのもおじさんのダメな感じが際立ってて良いではないのん。
さっきからおじさんしか話題にしてないような気がしますが、やっとこさ主人公たちの点と点が繋がった感があって、ようやく物語は佳境に入っていくという感じでしょうか。「死の影」読みたいよぅ!!
近いうちに読むよ最新刊・・・!なんかファンとして色々ごめんよ・・・!

■「最後の夏に見上げた空は」
ラノベは今まで指折り数えられるほどしか読んでいなかったんですが、こうして一番最後に読んだラノベ(確か「ハルヒの憤慨」)から数えること一年ぶりという・・・!たまたま弟が買ってきていて、たまたま今日風邪で予備校休んでてやることないし暇だなーという具合に手をつけてみたんですが、
面白かったよ・・・!!というか切ないお話。
ファンタジーならまだしも、現代が舞台の話で読みにくい名前の人が多かったら嫌だなと思っていたんだけれど、そういった懸念もなく(主人公の名前が順子ちゃんということにどれだけの親近感を覚えたことか・・・!)、普通の少年少女の間に少し普通じゃない話題が転がり込んできたような、そんなリアルなほのぼのさ(?)がすごく良いと思った。強化兵とかせつねぇよ!!
秘密が次巻に持ち越される形になっていて、それにしてはシリーズ化するような兆候が(シリーズ第1弾とか書いてなかったし)見られなくて、これはもうこの巻で、後は読者の想像にお任せします系なのかなと思ってちょっと今ネットで調べてみたら、ちゃんと話の続きがあるみたいで良かった良かった。
近いうちに読みたいです。いいじゃないかラノベ!なんかとっつき難い感じがあったんだけど、十代の甘酸っぱい新鮮味が、冷めた一般文学(それはそれで楽しいけれど)にはない青さでいいですねぇ・・・!!

■「トワイライト7 赤い刻印」
借りてきましたよ、再開ですよトワイライト・・・!!(勝手に天野が読んでいなかっただけだが)
先日近くの、といいつつも市外で、それ故借りる許可がおりなかった図書館が、うちの市が頑張ったのか借りられるようになったのでね。わざわざ山を越えて市内の図書館に本を借りに行かなくても良くなったのだよフハハハハハ!
まあ、そんな私事情は置いておいて、毎度ながら、カレン一家とその他の吸血鬼が絡む話になると白熱しますね!周囲の人間(?)から愛されまくりの主人公のフクザツな人間関係の葛藤は、ああベラってば勝ち組だなーとか現金な感想しか抱けなかったんだけれども、7巻の最後にしてバトルシーンの兆しが見え始めてきました、萌え!むしろ燃え!!なんでこう吸血鬼な輩は華麗に戦えるのかというのは永遠の謎。あとエドワードの台詞が毎回読んでる側が読めなくなるようなすごいものなのに、当の本人は全然違和感なく滑り込ませられるところが謎。いや、あれは美形ならではの技なのか・・・。
次巻早く読みたいです。あと2冊くらい新しいのが出ちゃってるから、デモナータ共々なんとか距離を縮めなければ・・・。


20081107 //

■「東京ゲンジ物語」
実は高校生のときに読んでいたんですが、内容(以下略)なのでもう一周。作者さんはなんと「探偵学園Q」の原作者の天樹征丸先生であり、「GetBackers-奪還屋-」の青樹佑夜先生であらせられるのですよ!(知ってたらゴメン)
主人公のゲンジちゃんが可愛くて、ああいうシビアなロックスタイルをリスペクトしつつ、髪の毛が背中に届くまでを目標に、現在伸ばしております。どうでもいいですね。
出てくるキャラクターの魅力もさることながら、内容もとてもカッコよく、エグかったりグロかったりもあるんですが、上記の二作品にも通じるシュールだけどファンタジックな方向に飛んでいかない現実さが良いではないのん。終盤はちょっとよく読まないと話が読み込めなくなってしまうようなところがあるんですが(私だけだろうか)、大どんでん返し的なことも起こってよい感じ。
恐らくジャンルはミステリーだと思いますが、漫画的な感覚で読めちゃうので、読書家な方も漫画派な方も楽しめると思います。是非一読。

■「ヴァージン・エクササイズ」
市原隼人くんと上野樹里さんが出演した「虹の女神 Rainbow Song」で有名(?)な桜井亜美さんのちょっと昔に書いた本。
主人公がアバズレの厭世的な女子高生で、性描写がオンパレードで、もうお祭り騒ぎみたいになっていて、でも神聖な純愛が根本にあるというスタイルはどの作品にも通じる要素だと思うんだけれど、それでも飽きずに次々と別の話も読みたくなってしまうところが、この作家さんの魅力なんじゃないかと思ふ。
とにかく話の展開がテンポ良く進んで、女子高生、平然と法に触れることばっかりやってて、本当に毎回ビックリだな。すごいよ、桜井先生の書く女の子ら。世間を傍若無人に渡っていますよ彼女ら(笑)
今回もとても刺激的な事柄が多く、近頃の女子高生って怖いなって思ったんですが、なんとこれ十年ぐらい前に書かれた話なんだよね。すこし昔に「FAINAL BLUE―永遠―」という話を読んだんだけれど、あれの初版も十年ぐらい前に出ていて、時代を先取りしていてすげぇなぁと思いました。現代の若者とぜんぜん違わないんだ、習性というか満たされない寂しさというものが。
この本は、桜井先生の本の中では一番好きな話でした。主人公の女の子が、一つに纏まった結論を出して、読んでいてスッキリ。
携帯小説が好きな女子高生さんが、こういうタイプのお話、気に入るんじゃないかな。
ちなみにといいますか、オマケといいますか、私は携帯小説あまり好きじゃないです(笑)桜井亜美さんの本は好きだが。


20081114 //

■「高野聖」
泉鏡花の代表作のひとつ。どうも文学史的な観点からいきますと、自然主義な人らしいです。西欧で発展した自然主義を「なんだ身の回りのことを書けばOKなんじゃね?」みたいな思想で、とにかく身の回りで起こったことを書いちゃったらしいよ。ここから私小説が生まれたんだとか。西欧には私小説というジャンルがないんだとか。ちょっとこの辺嘘くさい気が。
ずっと可愛らしいタイプの女性作家だと思ってたのに←、作者近影を見たらとてつもなくオッサンだったという・・・・・・良いペンネームですねorz
内容というか表現が、漢文体チックで読みづらかったです。なんとなく可愛らしい女性作家が神秘的な愛の話を書いているのではないかとペンネームと題名から連想していたんですが、全くオドロオドロシイ奇妙な話でしたね!(うん!)お坊さんが旅の途中で知り合った人に実体験を話しているという設定なので、ほとんどがお坊さんの独白。漢文&独白で、とても難しい・・・リズムは詩みたいで面白かったけど。
とかく蛇が出てきたり、蛭の樹があったり気持ち悪さは天下一品。蛭のくだりは鳥肌立ちました。途中からなんかネタが見えてきちゃったんだけれど、その辺りは見ないフリ見ないフリ・・・
あと熟女趣味だと思った←

■「痴人の愛」
谷崎潤一郎の出世作。耽美主義な人らしいです。どこまでも人間の美しさを追求する一派で、その美しさは女性の内面にあるみたいな思想の下、数々の作品を残しております。要するにエロいんだわ←
某便覧に書いてあったとおり、男性が少女の妖しい艶美の下に跪いちゃうお話。いやもう最高でした!この作品一つで谷崎氏を私淑しようと思いました。
だってヒロイン可愛いんだよ。どこまでもずる賢く、男に媚びるのが巧い女なんですが、それっていいじゃん・・・!ナオミと言う名のハイカラなお嬢さんなんだけれど、その気ままな振る舞いとか傲慢さとか甘え方とか、とても女女していて宜しい。お話の内容も、とくにどんでん返しはないものの、読みやすかったし。何よりナオミの台詞に萌えるの台詞に!!大正時代の女性の台詞って、下品な女でも品のある喋り方ですごく素敵。今まで大正の文学と言うと控えめな女の人の台詞しか読んだことなかったんですけど、このヒロインはちっとも堕落することを厭わないし、節操もなければ貞操観念もオール無視な凄まじい奴だけに、逆に上品な物言いが萌えるの。これで主人公の男が美男子だったらある種すごく素敵な像ができたと思うんだけど、敢えて冴えない小男にしたところがナオミの美しさに拍車がかかって素晴らしかったです。これって結局、この貢男もいけないんだよね。真面目一筋の君子ってところが駄目だったねーまんまと女狐に丸め込まれちゃったねぇー・・・そんな教訓(何)。
「否と言うのなら、いっそ己(おれ)を殺してくれ!」という台詞がとても印象的で、ちょっとこれ萌えるよって話なんですが、これと同じような萌える台詞が作品中いろいろなところに散りばめられております。ヒャッホウ。
物語の佳境とも言うべき場面でナオミが馬乗りになって主人公の小男を蹂躙するような部分もあったり。ヒャッホウ。こういう女を小説に出せるようになりたいですなぁ。
なんとなくナボコフの「ロリータ」と通づるような要素が幾つかあったりもするんですが、ロリータは割りと主人公のハンバート氏(こっちの殿方は美形だよ)が巧い具合にロリータを調教していたのに対し、此方はまんまナオミの思う壺なお話ですので、二者を比べつつ読んでみると面白いかも知れないっす。
ちなみに作者の谷崎氏は「足フェチ」な性癖があったらしいよww(脚注参照)

■「汚れつちまつた悲しみに・・・・・・」
中原中也の詩集。本当は「中原中也詩集」という題名なんだけれど、夏辺りにジャンプの漫画家さんが近代文学の表紙を手がけるキャンペーンみたいなの、やっていたじゃないですか。(小畑健先生の「人間失格」、「こころ」に始まりジョジョの先生←の「伊豆の踊り子」とか)その中に「テガミバチ」の漫画家さんが中原中也の表紙を手がけていて、題名が「汚れつちまつた悲しみに・・・・・・」で、表紙もダーティな感じでかっこいいな!と思ったんでこっちの題名使わせていただきました。
ジャンプ漫画家キャンペーンの中原中也詩集は読んでないけれど、中身が同じなんだし良いではないかww←
どうも、反プロレタリア主義の人らしいです。某便覧にはさらっとそれだけのことしか書かれていなかったんですけど、受験文学史にはあんまりでてこないのかな?(志望する過去問には何度かにわたっておもっくそ出ていたんだがな)
空とか風景とか雪とか、自分の内面の奥底を書ききるというよりは、自分の周りにおこった出来事をポツリポツリ語っていく文体で幾分かシニカルな印象を持ちました・・・主に自分に向けていたね。自嘲的だね。加えて厭世的でもある。
たまに何でもないような言葉で鋭く人間を表現していてハッとしたりする。詩のことは良く分からないが、韻があってリズムも良いから、唐突に出てくる本質を突くような鋭い言葉に驚いて立ち返らせてしまうのかもしれないね。
「煙草」という言葉がふんだんに使われていて、もしや中原中也という作家はハードボイルド系が好きなのではないかと思った。確かめる術がないのがすごく残念です。
自分的に気に入った詩をいくつかピックアップしてみました。
・汚れつちまつた悲しみに・・・・・・ ・生命の歌 ・冷酷の歌 ・湖上 ・思ひ出 ・わが半生 ・あばずれ女の亭主が歌つた ・春日狂想 ・秋 ・サーカス
特に「春日狂想」だよ・・・!!あれは解読が難解じゃないし感動したよ。
ちょっと読みが浅いと自分でも思います。詩って何回も読むからこそ味わいとか分かってくるのよね。受験終わったら中原中也の詩集買おうと思います。もちろん表紙はジャンプキャンペーン。


20081129 //

■「智恵子抄」
自分的に伝説的カップルの太鼓判を押している高村光太郎氏の詩集。多分白樺派だった気がするんだけど、もしかしたら違うかも・・・(ぇ)。しかし、何かしら白樺派の影響を受けているらしいです。ちなみに白樺派というのは「白樺」という雑誌に小説を掲載していた一派で、人間はあるがままでいいじゃないかー何が悪いー!みたいな思想の元文芸活動を行った・・・らしいです。多分。・・・曖昧知識すいません、白樺派は好きじゃないんです(ぇ)ちなみに白樺派の人は乃木大将の思想が嫌いだったらしいよ。本当かどうか判らないけど、白樺派に反発を持っている人々はカフェエや飲み屋に集まって「白樺はばからし」とか愚痴ったらしいです。現代に来た森鴎外氏がそうラップで歌っていました(何の話)。
昔の人って、ちょっとした皮肉すら頭良いよね。
あ、それで肝心の「智恵子抄」なんですが、言葉の一つ一つが鋭いのね。昔に中学だか高校だかで「あどけない話」という高村氏の詩を習った時はあんまり意識してなかったんですけど、ストレートに心にくるような言葉がたくさんありました。この人の詩の前に中原中也を読んだんだけど、中也氏と比べつつ読んでみるとこの人の言葉の鋭さが分かるかと思います(や、中原氏の詩も独特にいい味を出しているんだよ!)。
50代で精神を病んで死んでしまった妻・智恵子女史の、同棲生活から亡き後までの高村氏の心情を語った壮大なスケールの詩集です。なんとなく不謹慎な感想かと思うんですが、どの詩もカッコよかった。霜月の気温のせいではなく、鳥肌が立ちました。だってなんだか全身全霊こめて、彼女を想って書いているのが伝わってくるんだもの。これはすごい。
詩の最後に掲載されていた、智恵子女史が精神を病んだことのいきさつも高村氏の文で語られてあって、とにかくすごい夫婦愛だったんだんだなぁと、かなり感慨深い。草野心平さんから見たこの夫婦のことも書いてあって(この智恵子抄を編集したのこの方なんだね)、本当にこんなドラマのように悲しい話が現実にあったことが、ちょっと信じられませんでしたが、でも50年以上前にあったんだね実際。
とにかく、生命力と愛が吹き零れている詩です。何回も書くのはくどいですが、とにかくすごい。いやホント感慨深い。
文庫本サイズのものは手軽にどこでも読めるのでぜひ一読。信じられないけど、実話なんだねぇ・・・。

■「河童」
みんな大好き芥川龍之介の代表作のひとつ。なぜか家に芥川氏の小説が満載の「カラー近代文学」とかいう本があり、一応中学生のときに一通り読んでみたんだけれど、この作品と「毛利先生」という作品以外、なにがなんだか分からぬという感想でありました。当時、芥川氏の物語の終わり方が、いきなり話をぶった切ったように思えて「え!?これで終わりなの!?え、だってまだ続くじゃんどう考えても続きもんじゃんコレ」みたいな、文学的余韻とかいうものをよく分からなかった私(今でも修行の身ですが)。
だけど、この「河童」っていう話は中学生でもなんとなく話をつかめていたよ!しかし読み返してみると、忘れていた部分もあって、昔読んだ「河童」の印象とはずいぶん違って見えました。
たかだか数十ページなのに、ここまで細かい河童の世界を表現できるこの精神異常の主人公はすごいよね。ていうか、芥川氏がすごいんだね。もはや現実とは別に、ひとつの河童社会を作り上げているよこの人。こんなに良くできた話もないですね。読んでいて、非の打ち所がないよ、オイどうしよう。
読み出したら止まりません。これ恐ろしい。こんなに好奇心をくすぐる河童が、実際存在しないのはとても残念です(いたら可愛いのに!)
本当に、強いて言えば、もう少し河童の言語を知りたかったな。あの河童の言語がちゃんとした文化として現実世界に存在すればいいのにー。
河童社会は人間から見ると大変シュールですね。

■「小僧の神様/城の崎にて」
志賀直哉の代表作。この人も白樺派らしいです。自然主義の影響が強いと書いてあるんですが、むしろ自然主義のほうが強くない・・・?フィクションのような私小説多いし。
武者小路実篤らと一緒に「白樺」で活躍していたらしいけれど、段々と人道主義が顕著になってきちゃった「白樺」に疲れちゃって、東京から離れちゃったとか。そんな風に吹かれるが儘、というところが良いと思います。皆さんご存知のとおり「小説の神様」との異名を持つすごいお方。小説界の手塚治虫であり、小説界のマラドーナの手なんだね!(古いよ)
さて、私の読んだ文庫は上記に作品のほかにもたくさん短編が収録されておりました。志賀氏の長編は「暗夜行路」一作で、後は中篇とか短編ばかりだそうで、長編歴史モノにも挑戦しようかと思っていたらしいんだけど、未完のまま終わってます。「暗夜行路」も執筆に17年掛かったとか(強ぇ・・・)。
で、初っ端の「佐々木の場合」から面白かったです。当たり前だけど、日本語がうまい。読んでいて、意味が分からなくなって繰り返して読むということも然程なく。描写がはっきりしていて、洞察力の鋭さが伺えました。この人、趣味はヒューマン・ウォッチングだったに違いない(嘘です)、というくらい夫婦の会話のやりとりとかね、素晴らしい。
中でも驚いたのが、「赤西蠣太」というちょっと歴史モノっぽい小説なんだけど、これが高校の教科書に掲載されていて、かつて読んだことがありました。その時はまだ志賀直哉の「し」の字もしらなかったんだけど、「これはもしかして藤沢周平氏とか宮部みゆき氏とか、今をときめく時代小説を書いている人の作品なんじゃないか、それにしても最近志賀とか言う作家っていたかなぁ」みたいなことをふと思ったくらい、文章の表現に普遍性が見えました。あれ大正年代の作品なんだ!信じられない!
それから、本の後半部分から「彼」と「お清」と「郁子」の三角関係を描いた小説が3,4本あったんだけれど、これも私小説なんだよね・・・?ってことは、志賀直哉はプレイボーイだったの?え、マジで?
「彼」と彼の妻である「郁子」の、「今度の作品はお前が不愉快な内容だよ」「出版されても私は読まないわ。」みたいな会話が本文中にあったんだけれど、実際に志賀氏の私生活の中でこんな会話が交わされたんだったら、志賀さんって度胸あるよね(ぇ)。「痴情」というあのお話はノンフィクションだったんだろうか・・・暇になったら調べてみます。ハイ。
あと山手線に轢かれて死に掛けた件がすごいと思った。どういう成り行きで、山手線に轢かれそうになるの(笑) あと、馬鹿にしているわけじゃないけれど(念のため)、イモリになんて石ぶつけなきゃ良かったのに!!
うーん・・・、これもしみじみと哀愁の漂う話なのか。あんまり理解できないw・・・読みが足りないです。


20081203 //

■「春琴抄」
お友達に薦められたので読んでみました。
いやぁ、やはり谷崎潤一郎は神に近いものがあったです(ぁ)いいねいいね!
「痴人の愛」とはちょっとスタイルが異なっていて、現在から昔の出来事を回想(ていうか調べてる?)しているような文体で、主な登場人物たちの心理描写が一切ないんですけど逆に其方の方がそそるよね。妄想とかできちゃうよね。谷崎めそこを狙ったのか!(嘘)
場面設定やスタンスが違っても、しかしそこは谷崎潤一郎。傍若無人な女に跪く男の従順な姿勢は変わっておらず。そして相変わらず今回も我の強いイイ女ですね、春琴。まず低身長がいいよね。気難しい、扱いづらいタイプの女の子なんですが、描写から察するに怒るときは無言のまま怒りのオーラを出すようです。これってもしかすると、ほっぺたを膨らませて「むぅ〜」とかやるそういう仕草のことを言いたかったのではないかと勝手に考察。現代の愛らしいタイプの幼女と変わらないではないか。
その場面の春琴の描写を弟2に話したら、案の定食いついてきました。「低身長で頭が良くて盲目で怒ると『むぅ〜』な女の子・・・って、それは最早伝説ではないかすげぇすげぇオレにも読ませろ」みたいなコメントを頂きました。このやろう、純文学を愚弄するな。
しかし、献身的な相手を想う気持ちがこの本の根底にはあって、ただの美しい女の官能小説で終わらないところが良いですね。多分谷崎の『文豪』の謂われは此処にあるのだと思います。

■「刺青/秘密」
谷崎潤一郎の短編傑作集。「刺青」は彼の処女作らしいです。10代のうちからこんなに妖美な世界を描けるなんて、さすが耽美派として名高い作家さんですね。妬ましきかなその描写力。
「刺青」の、怪しい魅力も素晴らしかったんですが、私的には「異端者の悲しみ」と「二人の稚児」、「母を恋ふる記」というお話が好きです。
「異端者の悲しみ」は谷崎さんの数少ない自伝的小説だそうで、「異端者」というほどオーバーに狂っているような主人公ではないにしても、でも内側からほとばしるような狂気が良いではないのん。実を言うと、文中二人の死を通して伝えんとすることがあんまり読み取れなかったんですが(おい、読解力)、あの最後の淡々と結果論だけ述べてる一文が良いと思うんだ。
「二人の稚児」は、今となっては作り出せないような奇抜な話でもないし、大した教訓も言ってないと思うんだけど、やっぱりその描画力が素晴らしいと思いました。
「母を恋ふる記」は感動したー、耽美派なのにこのしんみりとした感動って何なの!(笑)これも自伝的な話なんだよね?ということは、谷崎さんの描く美女像は母親に由来しているということなのでしょうか。母の面影を作品に投影している、というような解説が載っていたのですが。興味深いねぇ。
余談なんですが、今読んでいる小説にも「男はみんなマザコンだよ」っていう台詞が出てきて、そういえば「私の男」っていう本でもそのような性癖を仄めかすようなサブ的要素もあったような気がするし、あちらこちらの本で『殿方はみんなマザコン説』が囁かれているように思えるんですが、本当のところどうなんだろう。
どうでもいい私的な見解なんですが、逆に女の人は45%くらいファザコンなんだと思ふよ。(すいません口から出任せでした)

20081209 //

■「トワイライト8 冷たいキスをあたしに」
トワイライト第八巻!!この巻、結構重要ポイントじゃないかと思います。話的に。
ついにまたヴァンパイア再戦の火蓋が切って落とされたっぽい。白熱です。関係ないですが、アリスが可愛すぎます。
毎回出てくるごとにこのお嬢さんはお茶目でお姉さんで余裕綽々で、それでも時々すごい不安に苛まれてしまうところが吸血鬼らしくなくて良い。トワイライトは吸血鬼らしからぬ吸血鬼さんたちの苦悩やら恋が描かれているところが素敵なんだよね。
そして相変わらずのジェイコブ、どうしようこの子。いつでもどこでも攻めの体制に徹しているんですけれど、もはや清清しいね。清清しい恋をしているよ。ヒロインとヒーローはとっくに相思相愛の仲ですが、ジェイコブの方をついつい応援したくなります。三角関係というか、ジェイコブが介入したことで歪な図形に変わってしまっている彼らの恋も今回の見所。修羅場な展開もあって大変オイシイけど、内輪揉めしてる場合じゃないだろ!ってツッコミたい(笑)
そして気になるのが次回・・・!!次回予告がうまいところで切ってあって、続きを妄想せずにはいられなくなっている・・・!この編集の恐ろしさ・・・!
次回は3巻から続いていたヴァンパイア戦に、ついに決着がつくのかな。穏便に、誰一人傷つかず勝利してほしいところですが、次回予告のせいで嫌な予感でいっぱいです。早く続き読もう。次回予告のニクい奴め!!(何)

■「サウスポイント」
よしもとばなな先生の最新作(多分)。何年も前にお書きになられた「ハチ公の最後の恋人」という本とリンクしているばなな先生の中でも珍しい本。この「ハチ公の最後の恋人」というのは、中学生のころに読んだんだけれど、今でも記憶に焼きついている印象的な本です。オススメ。
で、その中の魅力的な人々が時を経て今回再登場ということで、わー素敵な繋がりだーと思いました。「ハチ公の最後の恋人」〜「サウスポイント」までの間がすごくいいよね。
内容に関しては、ぜひぜひ「ハチ公〜」を読んでる方も読んでない方もご一読してほしいので、あんまり語りたくないんだけど(語りすぎてネタバレしかねないからね!!自重します)、物語が始まる前みたいな新鮮な感じがしました。本を読み終わったけれど、まだ終わってない感じ。むしろこれから始まる感じ!それと出てくる人たち皆が野生的ですごく色濃い人間像。主人公のママさんのような生き方は、欠点だらけだけど、人間らしくて好きです。多分この本の中で一番ママさんが好きだったな。恋してたな。
とにかくこの小説の中身の時期も、本自体が出版された時期も、ぴったりで合っている。今じゃなきゃダメみたいな。
「まぼろしハワイ」とセットで読むとハワイに行きたくてたまらなくなります。なんか顔面に暖かい風が吹いてくるような、清清しい味です。

■「工学部・水柿助教授の解脱」
森博嗣先生の割と最近出た小説。好きなんですよ、このシリーズ。これ、三部作構成なのかな。でもなんか続きそうな雰囲気もあったりなかったりね(どっち)
水柿君と須磨子さんのゆるーい生活観が癒されますね。これジャンルは何なんだろうか(自分的にはエッセイ風味の小説なのではないかと思うんだけどSFとかミステリィも入っているのかいないのか)・・・どこからどこまでが起承転結なのかしらという、素晴らしく壮大なお話です。お金の使い方が勉強になるのかもしれないです。あと人生とか、そういうものの見方というかなんというか、とにかくよく分かんないのが、この本の素晴らしいところなんじゃないかと思ふ。
今回は、珍しくだいどんでん返しがあるような気がします。とにかくよい感じに曖昧なんだけど、後味の良いお話です。ぜひ一読。

そういえば、森博嗣先生というと色々なジャンルをこなすマルチな作家さんですが、ミステリィをたくさん書いていらっしゃるよね。だけど「水柿君シリーズ」と「ZOKU」というミステリィではない小説しか読んだことがない(ミステリィを読め)。
同じ要領で宮部みゆき先生の作品も「ブレイブストーリー」と「ICO」という、ミステリィではない作品しか読んだことがなかったりする(ミステリィを読め)。


20081225 //

■「見えない配達夫」
茨城のり子さんの二番目の詩集。中学校でお勉強したときから、このお方の詩はすごく気に入っていました。その当時、「わたしが一番きれいだったとき」という詩を勉強したんですが、それも同時収録されていて、やっぱり何回読んでも素敵だなぁと思いました。言い回しや言葉の運びが女性らしい、独特の美しさがあると思います。
詩の中の日常の一つ一つがキラキラ輝いていて、最近は少ない、読んでいると元気になれる本なんじゃないかと思ふ。今度図書館で借りるのではなく癒しように一冊買おうかと思います。

■「ぽろぽろドール」
豊島ミホさんのドールが絡んだすごく可愛い小説。
この作家さんのお話は今まで読んだことが無かったんですが、装丁があまりにも可愛くってつい(笑)
しかし、内容までもが可愛すぎる!!女の子とお人形の話なんて、可愛いにもほどがあるよ・・・!素敵!
かと言って、可愛いだけではなく、10代の甘酸っぱい恋愛云々も書かれてあったりして色濃い一冊。人形って人の形をしている愛玩物なだけに(リアルドール好きには失礼かもしれないんですが)、持ち主も独特な感覚の持ち主が多くて怖くもあり、面白くもありました。人形が好きになるよ・・・多分。
ちなみに帯にも銘打ってあるように、淡い官能小説なんですが、順を追って官能チックになっていく様も読者に優しくて良いと思う(短編集なので刺激が強かったら途中で読み終えられます)

■「彼女について」
待ってました、よしもとばなな先生の最新作。図書館で予約したら先着が5名いたにも関わらずかなり早くに手元に回ってきてラッキィ。
今回は、いままでのお話とはちょっと一線を画している種のお話です。新聞にも取り上げられていた通り、何を隠そう、ファンタジー☆よしもと先生の描くファンタジーというと、「白河夜船」とか「キッチン」とか、割と初期の頃のお話を思い出すんですが、今回はそれらのお話ともまた一味違う、なんとも不思議なお話です。久しぶりに熱中して読み耽ることができたし、感動しました。なるほど、ファンタジーです(何)
特に込み入って感想とか書いちゃうと、本編のピクニック前のワクワク感が減少してしまうと思うので(私にワクワク感を奪う権利はないわ!)、特に感想書かずに止めておきます。とても深い話なので是非読んでみてください(その後「ダ・ヴィンチ」のばななさんインタヴューを読むとなお宜しいかと思います)


20080129 //

■「トワイライト9 黄昏は魔物の時間」
ヴァンパイア戦最終章ですね!思えばこれ4巻くらいからずっと尾を引いていた戦いだったな。バトルシーンは読んでいてドキドキの連続でした。
でも常にベラ視点で書かれているから、ちょっと物足りないと言えば物足りなかったかも(いやバトルが)。しかし、古代から宿命的な立場にあった狼と吸血鬼の、素晴らしい共同戦線でした。萌えより燃え!の要素が強し。
そんで、巻末オマケね・・・!!トワイライト初の試みでしたね・・・!!ネタバレになるので、詳しいことは書きませんが切なかったです。良い恋しろよ(謎)

■「わたくし率 イン 歯ー、または世界」
川上未映子さんの処女作(?)。芥川賞候補作にもなりました。
「乳と卵」以降ずっと気になっていた作家さんだったので他の作品が読めてよかったです。あの独特な書き方と切り口が変わらず素敵。曖昧な言文のように読めるにしても伝えたいことが鋭く伝えられていて素晴らしいなぁ。
嵌る人は思いっきり嵌るタイプの作家さんだと思うので、是非一読をお勧めします。二読くらいしても飽きないかもしれない。
ところで、どうでもいいんですが、「乳と卵」(直木賞受賞)とスタイルはあんまり変わらないのに、芥川賞候補って、大衆文学に与えられる賞と純文学に与えられる賞って実際さして境界線はないのか!?(笑)

■「パプリカ」
以前映画を見て面白かったので原作も読んでみました。作者は「時をかける少女」で有名な筒井康隆氏。これ、映画がメチャクチャ面白いんですよ。私的に十指の中に入る名作だと思っています(何より絵が綺麗!)
で、そのときの監督さんと筒井先生の対談記事を読んだら、原作とはまた別の話になっている〜みたいな事が書かれてあったのですが、確かに原作と映画ではかなりの点が違っていました。映画のほうは原作からエンターテイメントな部分を抜き出した作品になっていて、原作はパプリカと敦子の距離が等身大に近かったです(映画は結構別人格として描写されているんだけど)。映画にはない面白さがありました。改めて国語便覧に載るほどの大作家さんはすごいなあと思った・・・!(何)
割と長編ですが、ページを余すところなく面白いので是非一読。

■「吉永さん家のガーゴイル」
弟が図書館で借りてきて、ちょうど風邪でダウンしていたところに読みかけのがあったので読読!
「最後の夏に見上げた空は」にしろ、病気して絶対安静の時にラノベに出会う確率が高いようです(何)
すごく面白かったよ・・・!!萌え要素が少ないだけにラノベって言うよりは児童書に近いように思えたんですが、とにかく心温まるお話だったよ!ガーゴイルというからにはRPG的な激しさがあるのかと思ったんですが、さすが吉永さんでした!(謎)ご町内の面々の描写が妙にリアルで素敵だったにしても、双葉ちゃんが可愛すぎ。ああいう妹欲しいです。どこかに駆けていないかしら。
シリーズ物みたいなので引き続き読みます。出てくる人々がみんな愛おしい感じ。

■「椅りかからず」
茨木のり子さんの詩集。毎度この詩人さんの詩を読むたび素敵な気持ちになりますね。
本当に言葉遣いから表現、内容まで女性的な繊細さ溢れる詩ばかりです。
どの詩も、最終連がさりげなく心にグッとくる言葉が添えてあるような気がして、読み終わった後にハッとする衝撃のようなものがあります。だけど文章それ自体は優しい言い回しで書き連ねてあって(小さい子向けに“読み易い”というわけではないんですよこれが!)、心から感じたことを書いていらっしゃるんだなぁと思う。物書きさんとしても憧れですが、茨木のり子さんが書かれる詩のような落ち着いた物腰の大人になりたいですね。

■「一本の茎の上に」
こちらは茨木のり子さんのエッセイ(?)なのかな。論評も込みで面白いし、人生勉強になる本です。読んでいて、最近は大人っぽい大人って中々いないなぁと思いました。熟達した大人の人の物の見方といいますか、捕らえ方といいますか、とても年配な方から万事ご指導していただいたような、読み応えある一冊です。本の題名にもなっている最初の「一本の茎の上に」が良かったねぇ。
本自体の厚さはそれほどでもないので是非一読(大体図書館にあるよー)

■「日本の近代小説」
中村光夫氏の文学史評論。これは受験用に読んだものなんですが、中々為になるご本でした。多分、今後の人生で活用する場はないとおもうのですが。
日本の文学史は小説(Novel)よりも翻訳小説の方が先なんですね!びっくりです。
色々な流派の作家さんが芥川龍之介の自殺までの間出てくるんですが、どの人も20代で大成していまして、大正・昭和初期は早咲きが普通だったんだなぁ。今考えるとすごいですね。
当時は次から次へと思想が入れ替わり、作家さんは盛者必衰の運命を辿る人が多く、なんだか戦国時代の政権争いと変わらないなぁと思いました。

■「トワイライト10 ヴァンパイアの花嫁」
正直に言います、今回は受け付けられなかった!><
重大なネタバレになるから詳しくは言いませんが、ちょっと前半が盛り上がりすぎて後半から低迷しているような印象を受けました(だって奴らセックスしかしてないじゃん!)
うーん・・・行くところまで行っちゃうとやっぱり後々盛り上がりに欠けますよね・・・orz
初恋&ヴァンパイア伝説だからこそ携帯小説的なノリは厭だよー><:いきそうでいかないギリギリ耽美なのが萌えるんじゃないか。
しかしながら、やっぱり毎度アリスは可愛いですね。見所はアリスだよアリス。ウェディングにおける彼女のはしゃぎようはベラより可愛いぞ。(あとクイルの可愛さに気づいた!)
あー、今後ジェイコブがなんかまた引っ掻き回しそうだな。楽しみw


20080330 //

■「都会のトム&ソーヤE ぼくの家へおいで」
前回「IN塀戸」から一転して、登場人物が少なく、コンパクトになった新刊(笑)栗井栄太様ご一行との対決はちょっとお休みしているところが、栗井栄太様ご一行ファンとしてはちょっと寂しかったのですが(麗亜さんがいるととてつもなく画面が華やかv)、しかしながら相変わらずの楽しさ。
そういえば、段々と創也くんの権威が低くなっていって内人くんからは完全に「猪突猛進バカ」呼ばわりされているんですけど、これは二人の友情度がアップしているように思えて微笑ましいですね。一巻の創也くんは割と冒険の中にいても第三者的な立場をとっているように思えたので、彼が平然とおバカな事をしでかす度に創也くんはすくすく成長してるなぁと思ったり。いや、やってることはおバカなんですけどw
そろそろ内人くんの最強おばあちゃんに会いたいなー。彼女の存在を気にしていない読者は居ないよ!(笑)

■「わたし、男子校出身です」
タレントの椿姫彩菜さんの自伝。 椿姫さんは今芸能界で「男子校通ってた現役女子大生」で人気沸騰中で、わたしも、はるな愛さん共々好きなんですけど色々と大変な思いをしたそう; 性転換って最近大衆に認められてきている手術だなぁとは思っていたんだけど、すごく労力とか使って命にも関わるらしい 。
「うっはー椿姫ちゃんカワユス足とか足とか・・・!」というオッサン目線で今までTVで拝んでいたんですが、自伝読んでこれから見方が変わりそう・・・v文面からもすごく聡明な女性なんだなって思いました。ますます彼女が好きになりそうですv
性同一性障害の大変さが分かるご本、装丁も可愛らしいので、皆さんにも是非読んでもらいたい。

■「ラブ&ポップ」
村上龍の援助交際をテーマにした小説。受験中国語便覧で紹介されていたので読んでみました。これ舞台は1996年の渋谷なんですけど、あの時代ってすごく景気が良かったのかな・・・?まずお触りナシの援助交際で3万とか5万とか稼げることに驚きました。女子高生がハマるわけですね!いいなぁ←
村上龍の小説はこれが読むの初めてなんですが、とても面白かったです。大衆に知れ渡っている大作家さんだから、すごく荘厳なものを書いているんだろうな(偏見)と思っていたら、意外にもライトなノリで読み易かったし、女子高生を主人公に身近な話題が多かった。何より当時流行していたブランドや歌をふんだんに取り入れているところがすごいなぁと思った(PEACH JHONってこの時代からあったんだ!)。援助交際を題材にしているのに全然説教くさくないので、殊に、若い人には読みやすい本なのではないかと思います。
小説用に脚色されている部分はあるのだろうけど、それにしても、この本に出てくる援助交際はオイシイな条件的に(笑



2008年3月31日〜2009年3月30日